サーフボードリペアのコツ【高さを合わせる】

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お客様からサーフボードを見せていただく際に「自分でやってみたけど、うまくできなかった」という相談を受けることがよくあります。

多くの場合は、傷ついた場所をサンディングして、そこにレジンあるいはクロス+レジンを塗り貼りしたまま水が入らないようにしていたり、人によってはサンディングを試みた痕跡が残っていたりします。

修理工場で作業する際も、傷口を削り、レジンや樹脂で強度を出しながら形成していくので、やっている事は変わりません。

お客様と修理のプロで仕上がりが異なるのは当然かもしれませんが、「高さを合わせる事」を意識すると案外キレイに直せるかも?と思う事があるので、今回は「高さを合わせる」という点をお伝えしていこうと思います。

自分も含めてリペアのプロは常に高さを揃える事に細心の注意を払っています。

例えば、傷口をクロスと樹脂で傷を覆うならば、クロスと樹脂を塗り貼りした「高さ」が周りよりほんのわずかに高くなる事をイメージしながら傷口をサンディング(低く)します。

下地が出来たらそこに必要な枚数のクロスとレジンを乗せる。

クロスとレジンが乗ると周囲よりわずかに高くするのは、仕上げのサンディングをする際のマージン確保するためです。

傷口周辺と同じ高さだとサンディングしたら低くなってしまい凹んだ仕上がりになりますし、最初から低いとサンディングしたらさらに低くなってしまい、見た目はもちろん、強度も落ちてしまいます。

逆に傷口を必要な深さまでサンディングしていないと、クロスとレジンを塗り貼りしても仕上げのサンディングでせっかく塗ったレジンを全部取るだけ事になります。

つまり振り出しに戻る感じです。

プロを目指す必要はありませんが、せっかく自分でサーフボードを直すなら、傷を削るにしてもレジンを塗るにしても、「高さ」を意識すると良いと思います。

浅い傷だったら、少しだけ削って少しだけレジンを塗り、少しだけサンディングする。高さ1ミリ以内で調整していきます。

深い傷だったら、しっかり削ってレジン(パテ)を盛り付けてから少しだけ周囲より低くなるようにサンディングして、そこにクロスとレジンを塗り貼りして仕上げサンディングで高い部分を周辺と同じレベルまで削っていきます。

市販のリペアキットをお持ちであれば、追加でサンディングをする道具としては5×10cmくらいの平な木片を用意すると便利です。

手で高さを揃えようとしても均等に削れないのですが、サンドペーパーを木片に巻いてサーフボードに当てると、高い部分だけにペーパーが当たってくれるので無駄な場所を削るリスクが軽減します。

リペアの仕上げサンディング中の写真です。

サンディングする前にほんの少しだけ低くなるようにサンディングして、レジンを塗ったら周囲に合わせて高いところを落としていきます。

これは240番のサンドペーパーで研いだ直後で、これから320番、最後に400番と徐々に細かなサンドペーパーで仕上げて行きます。

傷口を削り取った後は、常に高いところを落として周囲に合わせていくようにしてみましょう。

良かったら、次のDIYの時に思い出してみてください。

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