サーフボードDIY

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私はサーフボードの部分修復(リペア)を専門としております。

お預かりさせていただいたサーフボードを順番にリペアしていくのですが、作業前に完成形をイメージするところから始めます。

サーフボードの傷も波と一緒で同じものはないので、傷口を観察して、どのような工程で作業をするかイメージを固めてから、実際にサーフボードにヤスリや電動工具でメスを入れます。

メスを入れたあとは、キズの種類によって内容や工程は若干変わりますが、損傷箇所を削り取り、形成を行い、クロスなどで補強を行います。

ここまでやれば、サーフボードは壊れる前の形状と強度が戻ります。

深いキズの場合はエアブラシや色をつけた樹脂で傷跡に色を乗せて、修復痕を消し込んだりします。

強度を確保する為にはキズだけなく、傷口周辺もサンディングします。

傷の周りもしっかりサンディング

写真はハクリのリペアの様子ですが、核心部の周辺も広くサンディングしています。こうすることで、クラッシュした場所とその周辺部分に広くクロスを貼り付ける事ができます。

クラッシュした部分だけリペアすれば狭い範囲で済みますが、広くサンディングしてクロスを貼り付けた方が広い面を補強できるので、「リペアした場所の境目にヒビが入った」などの事後トラブルが起こりにくくなります。

モールドボードのハクリ、リペア完了!

「広く修復する」=「広く復元する」必要があるのですが、最初のうちは広い範囲を復元するのは大変なのも事実です。

丁寧に時間をかけるのも大切ですが、サーフボードを眺めたり、レール、ボトム、デッキ部分を撫でて、復元する範囲の完成イメージを固めるのも大切な工程の一つです。

平均すると年間500本前後のサーフボードに触れ合っているのですが、最新のパフォーマンスボードからスキップフライのハンドシェイプ、SUPのレース艇まで、多種多様なサーフボードに実際に触れています。

そんな状況で仕事をしてるので、デザインは源泉掛け流し状態で生まれてきます。

リペア屋さんなので、新品のサーフボードを作っていて途中万が一失敗しても、リペアしながら完成まで持っていけますし、新品作りをするとリペアの技術も上がるので、趣味と実益を兼ねて自分のサーフボードは自分で作っています。

コンセプトをまとめて、アウトライン、ロッカー、ボリュームバランスを数値に落とし込み、それを削り出すために最適なフォームを選び、プレーナーなどの道具を駆使してシェープを行い、好きなカラーの樹脂を作ってラミネート、サンディング、フィンボックス取り付けを経て、最終の仕上げを行います。

自分のボードだけしか作っていないので、出来上がったボードの調子が良くても悪くても、それは技術でカバーすれば良いと考えております。

自分なりの考えを集約し、持てる技術を駆使してサーフボードを作りあげ、実際にそれで波に乗る。

イメージ通りのレスポンスとは違う事も多々ありますが、その原因が分かれば次のサーフボードに生かすことが出来るので、失敗なんてありません。

手作りのサーフボードを片手に旅に出かけて、世界中でテストライディングする。

振り切ったデザインなので癖も強いですが、我が子のようにその癖すらも可愛く思えますし、何よりサーフィンの自由さを全身で感じながら海で遊べます。

こんな形で自分のサーフィン道を進んでいけるのも、すべて私にサーフボードのリペアを頼んでくれた皆様のおかげです。心から感謝しつつ、今日もリペア張り切って参ります。ありがとうございました。

以下ご案内!

湘南のサーフボードリペア専門店「Repair134」

当店は現役のサーフボード職人がサーフボードをリペアするお店。

代理店を通さず、お客様から直接お預かりし、すぐにリペアにとりかかるので、基本、1週間から10日で仕上げます。 (破損の程度によっては1ヶ月程度お時間をいただくこともあります。 また、リペア箇所に海水が入っている場合は、+乾燥期間が必要となります。 )

納期、作業内容、費用などは、修理を担当する私が、お客様に直接お伝えします。 「今度の週末までに!」などのお客様のご要望にも、できる限り対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。

【湘南のサーフボードリペア専門店 Repair134】 Access:逗子ICから11分、国道134号線葉山大道交差点から5分

※ご来店の際は必ずご一報ください

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